部分月食(11/19)
11月19日の夕方から夜に、月の97%が欠けた部分月食がありました。
今回はその様子を紹介します。
まず、月食とは地球の影に月が入る現象です。
先にこの特集記事を読むと、この記事の進行が分かりやすいかもしれません。
使用したカメラは、CanonのEOS Kiss MとNikonのCOOLPIX P1000で、画像処理は一切無しです。
焦点距離や絞り、シャッタースピードや感度はバラバラなので、注意してください。
17:34
17:10過ぎに見に行ったものの見えず、しばらくしてからもう一度見に行くとすでに大分欠けた状態の月が見えました。
20分前に来た時は、下に薄っすらと写っている雲に隠れていたようです。
以下、写真の下に撮影時刻を書きます。
17:36
先ほどより暗い設定にして撮影しました。
17:36
肉眼で見ると大体これぐらいです。
17:54
高画質の設定で撮影した1枚をトリミングしました。
普通の満月の時と同じで、模様が見えます。
18:04
食の最大(最も欠ける)時刻から1分後の様子です。
明るい部分が右下だけになっています。
18:03
今回の月食の特徴の一つが、おうし座にあるプレアデス星団の近くで起こることです。
写真左上にある星の集まりがプレアデス星団で、中望遠レンズでも一緒に撮ることが出来ました。
普段の月がプレアデス星団に近づいても、月が明るすぎて上手く写真を撮ることは出来ません。
18:14
まだ大きく欠けている月を、大きく望遠して撮影しました。
この写真のカメラ(COOLPIX P1000)はこれまでの写真のカメラより赤めに写るようです。
18:17
さらに望遠して撮影しました。
18:30
食の最大から27分が過ぎ、少しずつ右下が明るくなって来ました。
皆既月食では、地球の影に月が完全に入った状態が1時間半ほど続くこともありますが、今回は部分月食なので、完全には入らずに終わります。
18:42
さらに明るさが戻って来ました。
下の参考写真と比べると、欠け際の弧を延長した時に出来る円(表記が正しいか分かりません)が大きいことが分かります。
参考:2020年4月28日撮影、月齢5.3の月
18:44
望遠して暗めに撮りました。
やはり、普通の三日月とは欠け方が違います。
これは、地球の影の大きさが月より数倍大きいからです。
18:52
食の最大から約50分経ちました。
18:53
少しずつ普通の月に戻って行きます。
19:12
残念ながらピントが合っていなかったようですが、半分以上が元に戻りました。
19:12
望遠して撮ると普通の半月と違い、欠け際にクレーターが見えないことが分かります。
これは、半月の時と違って、欠け際に横から光が当たっているわけでは無いからです。
19:55
19:47に食は終わりました。
上側が少し暗いのは、まだ半影と言う地球の影に月が入っているからです。
次に皆既月食が起こるのは2022年11月8日です。
その時は今回の部分月食より条件が良く、さらに皆既月食中の月が天王星を隠すと言う非常に珍しい現象も起こります。
今日も最後まで読んでくださってありがとうございます。
スターは一人あたり5個までにしてください。
今回の文字数:1249文字